関西版モバイルウィキペディア

TOP > アマルガム

アマルガム (amalgam) は、水銀と他の金属との合金の総称であるんや。
広義では、混合物一般を指す。ギリシャ語で「やわらかいかたまり」を意味する malagma を語源とする。水銀は他の金属との合金をつくりやすい性質があり、常温で液体になる合金も多い。

歯科治療用


アマルガムは歯科修復材料として知られはる。アマルガムが歯科修復材料として使われだしたんは1826年のフランスといわれる。現在はあんまり使われておらへん。

銀スズアマルガム


現在使われておるもさかい、スズの合金に亜鉛を添加した粉末を、水銀で練ったもんであるんや。歯質との接着性はへんが、硬化時に膨張するためぴったり患部をふさげることや、なんやより手軽で安価なことが長所であるが、見た目が金属色(銀灰色)で目立つこと、ほんで水銀が溶け出すおそれがあることが短所であるんや。
銀スズ合金と水銀との反応はアマルガメーション (amalgamation) と呼ばれる。反応は銀スズ合金粉末内に水銀が拡散し、合金の表面と水銀が反応する過程を経て中心に未反応部分を残しながら結晶化する。
Ag3Sn + Hg → Ag2Hg + SnxHg + Ag3Sn
γ + Hg → γ1 + γ2 + γ

銅アマルガム


水銀の合金に少量のが添加されておる。銅や水銀の溶出やらなんやらの問題があり、現在は使用されておらへん。

アマルガムめっき


銅の表面を磨き上げてからアマルガムを塗り加熱すると、水銀のみが蒸発して表面に金が残る。やまとでは古墳時代以来使われておるめっき法で、「消鍍金(けしめっき)」やらなんやらとよばれたちうわけや。
奈良の大仏の金めっきにおいてもこの方法が用いられはったが、水銀蒸気による中毒が作業者に多発したもんと想像される。

金銀鉱石のアマルガム法による精錬


粉砕した鉱石をさらに微細な粒になるまで挽き、これに水を加えて練り水銀とともに撹拌すると鉱石中の金銀が水銀に溶け込むのでこれをキューペル(灰吹き皿)にのせて加熱し水銀が蒸発し不純物がキューペルに吸収されたあとに金銀の合金が得られはる。この際水銀の蒸気は集めて冷却し回収する。灰吹法を参照。

広義のアマルガム


軍事史におけるアマルガム


1792年フランス革命戦争勃発により、フランス革命政府は、軍隊を増強するために大量の志願兵を受けぶちこむ必要に迫られはったちうわけや。このとき、軍隊の規模を一挙に拡大しつつ質を維持する目的で採用されたのがアマルガム制度であるんや。熟練兵からなる1個大隊と未熟練の志願兵からなる2個大隊とを合わせた部隊を半旅団(、准旅団とも訳される)とし、それまでの連隊制度に代わるもんとしたちうわけや。
せやけど、1803年ナポレオン・ボナパルトが連隊制度を復活させたため、既存の半旅団は逐次連隊に再改変され、半旅団は暫定的な臨時編成部隊か補助部隊にのみ使用される単位となりよったちうわけや。現在でも半(准)旅団を名乗る部隊は、フランス外人部隊の一部でジブチに駐屯する第13外人准旅団のみであるんや。
カテゴリ:合金
カテゴリ:軍事史
カテゴリ:水銀
カテゴリ:歯科医療



ページの上へ
関西版モバイル ウィキペディア トップ


Powered by フリー百科事典『ウィキペディア』
Text is available under GNU Free Documentation License.
関西版モバイルウィキペディア