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Fe
Ru
 
 >
マンガン - - コバルト
ファイル:Fe-TableImage.png
周期表
>
一般特性
元素の名前順一覧>名称, 元素の記号順一覧 鉄, Fe, 26
分類 遷移元素
元素の族>族, 元素の周期 8 (VIII), 第4周期元素
, モース硬度>硬度 7874 kg/m3, 4.0
灰色がかった
光沢のある金属色
120px
原子特性
原子量 原子質量単位>u
原子半径(計測値) ピコメートル>pm
共有結合半径 125 pm
ファンデルワールス半径>VDW半径 データなし
電子配置 [アルゴン>Ar]3d64s?
電子殻 2, 8, 14, 2
酸化数酸化物 3, 4, 6(酸化物>両性酸化物
結晶構造 体心立方構造
物理特性
固体(強磁性
融点 摂氏>℃)
沸点 ケルビン>K (2750 ℃)
モル体積 7.09 ×10−6 m3/mol
気化熱 349.6 kJ/mol
融解熱 13.8 kJ/mol
蒸気圧 パスカル>Pa (1808 ケルビン
音の伝わる速さ メートル毎秒>m/s (293.15 ケルビン
その他
[[クラーク数 パーセント>%
電気陰性度 ライナス・ポーリング>ポーリング)
比熱容量 440 J/(kg?K)
導電率 6 /m?オーム>Ω
熱伝導率 80.2 W/(m?K)
第1イオン化エネルギー 762.5 kJ/mol
第2イオン化エネルギー 1561.9 kJ/mol
第3イオン化エネルギー 2957 kJ/mol
第4イオン化エネルギー 5290 kJ/mol
(比較的)安定同位体
同位体 天然存在比>NA 半減期 崩壊モード>DM 崩壊エネルギー>DE/メガ DP
54Fe 5.8% 中性子28個で安定同位体
55Fe {syn.} 2.73 年 電子捕獲>ε 0.231 マンガン>55Mn
56Fe 91.72% 中性子30個で安定同位体
57Fe 2.2% 中性子31個で安定同位体
58Fe 0.28% 中性子32個で安定同位体
59Fe 放射性同位体>{syn.} 44.503 ベータ崩壊>β 1.565 コバルト>59Co
60Fe 放射性同位体>{syn.} 1.5×106 ベータ崩壊>β- 3.978 コバルト>60Co >
注記があらへん限り国際単位系使用及び標準状態下。

(てつ。鐵、銕ラテン語Ferrum。)は原子番号 26の元素。元素記号は Fe金属元素の一つで、遷移元素であるんや。

おーまかなトコ


元素記号の Fe は、ラテン語での名称「Ferrum」に由来する。やまと語では、鈍いさから「くろがね(黒鉄、黒い金属)」と呼ばれとったちうわけや。
道具の材料として、人類にとって最も身近な金属元素の1つで、様々な器具や構造物に使われる。鉄を最初に使い始めたんはヒッタイトであるんや。ヒッタイトよりどエライ昔の紀元前18世紀ごろ、すでに製鉄技術があったことが発掘された鉄によって明らかになっておる。鉄器時代以降、鉄は最も重要な金属の1つなんやし、産業革命以降、益々その重要性は増したちうわけや。鉄は、炭素やらなんやらの合金元素の存在により、より硬いとなる。
 

性質


純粋な鉄は白い金属光沢を放つが、湿った空気中では容易にを生じ、見かけ上黒ずんやり褐色になりよったりする。一方、極めて純度の高い鉄は、比較的高いイオン化傾向を有するんも拘らへんし、酸に侵されにくなる。
自然の鉄の同位体比率は、5.845%の安定な54Fe、91.754%の安定な56Fe、2.119%の安定な57Fe、0.282%の安定な58Feからなる。60Feは不安定で比較的短寿命(半減期150万年)なため、自然の鉄中には存在せん。理論的に予測される54Feの二重β崩壊の検出は未確定であるんや。58Feと56Feの原子核はどエライ安定(核子1つあたりの質量欠損が大きい)なんやし、みなの原子核の中でそれぞれ2番目と3番目に安定である(最も安定な核種は62Ni)
lastM. P.
firstFewell
year1995
month7
titleThe atomic nuclide with the highest mean binding energy
journalAmerican Journal of Physics
volume63
issue7
pages653-658
doi10.1119/1.17828
urlhttp://adsabs.harvard.edu/abs/1995AmJPh..63..653F
accessdate2008-02-17



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journalAmerican Journal of Physics
volume63
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lastR. Nave
firstCarl
year2005
urlhttp://hyperphysics.phy-astr.gsu.edu/hbase/nucene/nucbin2.html
titleThe Most Tightly Bound Nuclei
workHyperphysics(PCリンク)
publisherジョージア州立大学(Georgia State University)
languageEnglish
accessdate2008-02-17


。しばしばみなの原子核の中で56Feが最も安定とされることがあるが、こら誤りであるんや。こへんな風な誤解が広まった理由として、56Feの天然存在比が62Niや58Feよりもはるかに高いことに加え、核子1つあたりの質量を比較した場合には56Feが全原子核中で最小となることがあげられはる。中性子の方が陽子よりもわずかに重いため、核子1つあたりの質量が最小となる核種と質量欠損が最大になる核種は一致せん。58Feよりも不安定な56Feのほうが存在比が高い理由は、星の元素合成の過程で質量数が4の倍数の核種が主に作られはるためであるんや。炭素より重い元素は4Heの融合(アルファ反応)によって作られはるために生成する核種の質量数は4の倍数に偏る。太陽質量の4—8倍の質量を持った恒星ではアルファ反応は56Niまで進行するが、次の60Znの原子核は56Niよりも不安定なため、これ以上は反応が進行せん。56Niは2度のベータ崩壊を経て56Feを生成するため、恒星の核融合の最終生成物は56Feになる(ねちっこくはIa型超新星参照のこと)。鉄より重い核種も超新星爆発等であわせて生成するが、その生成プロセスはようわかるようになっておらへん。
固体の純鉄は、フェライト相BCC構造)、オーステナイト相FCC構造)、デルタフェライト相(BCC構造)の3つのがあるんや。911℃以下ではフェライト、911–1392℃はオーステナイト、1392–1536℃はデルタフェライト、1536℃以上は液体の純鉄となる。常温常圧ではフェライトが安定であるんや。強磁性体であるフェライトがキュリー点を超えたトコからオーステナイト領域までの770–911℃の純鉄の相は、よりどエライ昔はβ鉄と呼ばれとったちうわけや。
栄養学的には、鉄は(生体)にとって必須の元素であるんや。鉄分を缺くと、血液中の赤血球数やヘモグロビン量が低下し、貧血やらなんやらを引き起こす。で吸収される鉄は二価のイオンのみなんやし、3価の鉄イオンは二価に還元されてから吸収される。鉄分をようけ含む食品はホウレンソウやレバーやらなんやらであるんや。動物性の食物起源の鉄の方が吸収効率が高い。せやけど、過剰に摂取すると鉄過剰症になることもあるんや。

用途


産業


安価で比較的加工しやすく、入手しやすい金属であるため、人類にとって最も利用価値のある金属元素であるんや。特に産業革命以後は産業の中核をなす材料なんやし、「産業の米」やらなんやらとも呼ばれ、「鉄は国家なり」と呼ばれる程、鉄鋼の生産量は国力の指標ともなりよったちうわけや。この為、鉄鋼産業には政府の桿入れも大きく、第二次世界大戦後の世界的な経済発展にも大きく影響しておる。
鉄は、鉄筋や鉄骨やらなんやらとしてようけの建物の建材に使われる。また、炭素をはじめとする合金元素を添加するっちうことでとなり、炭素量や焼入れやらなんやらを行うことやらなんやらで硬度を調節でき、工具鋼においては固体材料のなかで最も強度増幅能力が高く安価な部類に属するため不変形特性が重要でかつ加工形状の自由度が要求される金型に多用される。また、同様の原理により刃物自動車部品やらなんやらにも使われる。
鉄はようけの金属と有用な合金を作ることで知られはる。代表的なもんとして、通常の鉄は空気中や分を含む場所でゆっくりと酸化し、を生じるが、鉄とクロムニッケルの合金であるステンレス鋼は錆びにくく、比較的安価な合金として知られはる。そやから、ステンレス鋼に加工された鉄は、飲み物や醤油やらなんやらの液体をぶちこむやキッチンシンクやらなんやらにも用いられはるほか、生活用具や鉄道、自動車せやへんかったら産業ロボットやらなんやら、あらゆる分野に利用されておる。また、各種の工具鋼や、金属材料で最も熱膨張係数が低いインバー合金、最強の保持力を持つ磁性材料(ネオジム磁石)も鉄を含む。
他にも、鉄化合物インク絵具やらなんやらの顔料として、赤色顔料ベンガラ青色顔料のプルシアンブルーやらなんやらとして使われる。
鉄は強い磁性を持つため、不燃物からの回収が容易なんやし、再利用率も高い。くず鉄として回収された鉄は、電気炉でもっかい鉄として再生される。

生体内での利用


生体においての鉄の役割として、赤血球の中に含まれるヘモグロビンは、鉄のイオンを利用して酸素を運搬しておる。そやから、体内の鉄分が不足すると、酸素の運搬量が十分でなくなり鉄欠乏性貧血を起こすことがあるため、鉄分を十分に補充する必要があるんや。鉄分は、レバーやほうれん草やらなんやらの食品にようけ含まれ、これらを摂取するっちうことで改善される。また鉄の溶解度が小さい土壌で育てられはる植物やらなんやらでは、鉄吸収が不足するっちうことで植物の成長が止まり黄化するっちうことがあるんや。この症状は、土壌に水溶性型の鉄肥料を与えるやらなんやらすると一時的に改善されるが、植物中に含まれる鉄量が増えるわけやのうて、ビタミンAの含有量が増えることがわかっておる。したがちう、鉄肥料を与えることは植物中の鉄分やのうてビタミンAを増やすことに役立つ。植物の鉄欠乏を長期的に改善するには、土壌に大量の硫黄を投入するやらなんやらして、土壌質を変える必要があるんや。なお陸上植物に限らへんし、藻類も微量の鉄を必要とする。
一方で、過剰な鉄の摂取は生体にとって有害であるんや。自由な鉄原子は過酸化物と反応しフリーラジカルを生成し、これがDNAタンパク質、および脂質をカンペキに破壊するためであるんや。細胞中で鉄を束縛するトランスフェリンの量を超えて鉄を摂取すると、これによって自由な鉄原子が生じ、鉄中毒となる。ヒトの体には鉄を排出する効率的なメカニズムがなく、粘膜や粘液に含まれる少量の鉄が排出されるだけであるため、ヒトが吸収できる鉄の量はどエライ少へん。せやけど血中の鉄分が一定限度を超えると、鉄の吸収をコントロールしておる消化器官の細胞がカンペキに破壊される。この為、高濃度の鉄が蓄積すると、ヒトの心臓肝臓に恒久的な損傷が及ぶ事があり、最悪の場合はに至ることもあるんや。
米国科学アカデミーが公表しておるDRI指数によれば、ヒトが一日のうちに許容できる鉄分は、大人で45ミリグラム、14歳以下のボウズは40ミリグラムまでであるんや。摂取量が体重1キログラムあたり20ミリグラムを超えると鉄中毒の症状を呈する。鉄の致死量は体重1キログラムあたり60ミリグラムであるんや。6歳以下のボウズが鉄中毒で死亡する主な原因として、硫酸鉄を含んや大人向けの錠剤を飲み過ぎるケースがあげられはる。
なお、遺伝的な要因により、鉄の吸収ができへん人々もおる。第六染色体のHLA-H遺伝子に缺陥を持つ人は、過剰に鉄を摂取するとヘモクロマトーシスやらなんやらの鉄分過剰症になり、肝臓せやへんかったら心臓に異変を来す事があるんや。ヘモクロマトーシスを患う人は、白人では全体の0.3〜0.8パーセントと推定されておるが、ようけの人はオノレが鉄分過剰症であることに気づいておらへんため、一般に鉄分補給のための錠剤を摂取する場合は、とくに鉄缺乏症やへん限り、医師に相談するっちうことが望ましおまんねん。

その他


鉄の同位体の一種である59Feは、鉄動態検査に用いられはる。

製法


産出


大規模な鉄鉱床は、光合成により酸素単体がしこたま発生したことにより、海水中に溶存しイオン化しとった鉄が、酸化鉄として沈殿したことにより産み出されたと言われておる。

選鉱


製錬


鉄の製錬はしばしば製鉄と呼ばれる。簡単にいうたら、鉄鉱石に含まれる様々な酸化鉄から酸素を除去して鉄を残す、一種の還元反応であるんや。アルミニウムチタンと比べて、化学的に比較的小さなエネルギー量でこの反応が進むことが、現在までの鉄の普及において決定的な役割を果たしておる。この工程には比較的高い温度(千数百度)の状態を長時間保持するっちうことが必要なため、古代文化における製鉄技術の有無は、その文化の技術水準の指標の1つとするっちうことができる。
やまとでは古来からたたら吹き(鑪吹き、踏鞴吹き、鈩吹き)と呼ばれる製鉄技法が伝えられておるが、現在では島根県安来市の山中奥出雲町等の限られはった場所でやまと刀の素材製造を目的として半ば観光資源として存続しておるが、それと並存し和鋼の進化の延長上にもある先端的特殊鋼に特化した日立金属安来工場があるんや。鉄鉱石を原料とするやまとの近代製鉄は1858年1月15日(旧暦1857年安政4年12月1日)に始まったと言われ、その後急幕末以降、欧米から多数の製鉄技術者が招かれやまとの近代製鉄は急速に発展したちうわけや。現在のやまとでは、鉄鉱石から鉄を取り出す高炉法スクラップから鉄を再生する電炉法で大半の鉄鋼製品が製造されておる。高炉から転炉連続鋳造工程を経て最終製品まで、一連の製鉄設備が揃った工場群のことを銑鋼一貫製鉄所(もしくは単に製鉄所)と呼び、臨海部に大規模な製鉄所が多数立地しておることが、やまとの鉄鋼業の特色となっておる。やまとでは電炉法による製造比率が粗鋼換算で30%強を占める。鉄が社会を循環する体制が整備されており、鉄のリサイクル性の高さとやまとにおける鉄蓄積量の大きさを示しておる。鉄スクラップは天然資源に乏しいやまとにとって貴重な資源なんやし、これをどう利用するかが、注目されなあかん課題とされておる。

新製鉄法


従来の高炉法の場合、下記の欠点があったちうわけや。
きょうび提案/実用化されておる製鉄法

溶融還元製鉄法
溶融還元炉では粉状の一般炭を酸素吹きで燃焼させ高温の一酸化炭素ガスを発生させ、予備還元した粉鉄鉱石を一気に還元し溶かして溶けた銑鉄を造る。溶融還元炉を出た一酸化炭素ガスは流動床/回転炉/シャフト炉で鉄鉱石を予備還元する。予備還元炉を出た一酸化炭素ガスは石炭乾燥空気の加熱やらなんやらを経て、発電やスラブの再加熱、化学原料やらなんやらに使用される。
;利点
:*コークス炉、焼結炉が不要で、反応速度が速く比較的小さな溶融還元炉で大きな生産能力を持つために製鉄所新設の設備投資が高炉法より安くつく。
:*一般炭100%使用可能なため、資源メジャーの原料炭値上げで大きな損害を出さなうて済む。製鉄だけを目的とするやったら半無煙炭やらなんやらの炭素含有量の高い石炭を使うたら、投入原単位を節約できるが、副生ガスを化学工業原料として販売できる立地やったら、より安価な高揮発分石炭でガス産出を増やす事もできる。
:*予備還元炉の一部に流動床か回転炉を使うたら、安価な粉鉱石も使える。
:*酸素製鉄の場合、発生する還元ガスである一酸化炭素に窒素が混入せんため、燃料としたかてカロリーが高いあほりでなく、C1化学の出発原料である合成ガスとして活用できる。やまとの製鉄石炭消費は年間1億tに及び、その排ガスを活用してフィッシャー・トロプシュ法で軽油を生産したり、メタノールを生産した場合数千万tの自動車燃料を自給できる可能性があると言われておる。
:*鉄ガス併産・化学とのコプロダクション(資源エネルギー庁省エネルギー技術戦略 9P参照(PCリンク)
;課題
:*日米欧とも上流設備は過剰気味であるんや。日米欧とも鉄鋼需要は大きな成長はへん。需要の増大しておる中国インドでは国産鉄鋼の価格が安く冷延鋼板より上流の製品では日米欧製品は価格が高すぎて売れへんさかい、やまと鉄鋼メーカーの設備投資は亜鉛/錫メッキ鋼板設備やらなんやら下流高級用途に集中しておる。中国では熱効率が悪う二酸化炭素排出が多い中小高炉が乱立する様相を示しとり、地球環境の視点からは、製鉄企業の適正な合併指導と新製鉄法の技術供与が望まれるが、そら中国インド産鋼鉄の価格競争力を高め、やまと産鉄鋼の価格競争力が地盤沈下するブーメラン効果の原因ともなりうる。(中国鉄鋼生産の現状と神戸製鋼の対中技術供与(PCリンク)
:*鉄鋼会社が溶融還元法に転換すると、現在コークスを鉄鋼企業に納品しておる企業はコークス炉の経営が立ち行かいななる。そやから、現在稼動中のコークス炉が40年の寿命を迎える2015年まで溶融還元製鉄の導入は困難と見られとったが、昨今の原料炭価格の急激な上昇、韓国浦項総合製鉄の溶融還元製鉄炉操業開始やらなんやら、切替え前倒しが必要になるかもしれへん事象が起きておる。
:*技術的には酸化鉄による炉壁の溶損の解決が課題の一つのようであるんや。
:*酸素製鉄法は膨大な酸素を消費する。東京湾・伊勢湾・大阪湾のような液化天然ガスの大消費地やったら液化天然ガスの冷熱利用で低コストに酸素を量産できる可能性があるが、そうやへん場合、空気の分留によって酸素を製造するんに多大な電力を消費する。
炭材内装塊の高速自己還元技術
粉炭と粉鉱石を加熱成型した塊を高炉に装填した場合、コークスと塊鉱石を交互装填した場合の5倍の速さで還元反応が進む。また同様の混合ペレットを溶融還元炉に使用した場合、炉壁溶損原因となるFeOの溶出が3%で済むちう。回転炉によるITmk3法も後述のフロートスメルター法も同技術を使用しておるとのこと。
フロートスメルター法
粉炭に窪みをつくり、粉炭と粉鉱石と石灰を混合したもんをくぼみに充填し周囲の石炭を燃焼して加熱する。
;特徴
:*50万t/年規模の小型プラントに適する。炭素の酸化発熱は炭素>一酸化炭素より一酸化炭素>二酸化炭素の発熱量が大なんやし、石炭をCO2まで酸化するっちうことで石炭の使用原単位が減り、CO2の半減効果が得られはる。せやけど、発生するガスは二酸化炭素やから化学合成には使えへん。

鉄利用の歴史


古代


製鉄技術が普及し始めたんは紀元前15世紀頃のヒッタイトが定説とされておるが、鉄の利用自体はそれよりもはるかに古くさい。有史よりどエライ昔から隕鉄やらなんやらを利用しとった証拠が見つこうておる。メソポタミアでは紀元前3000年前のウルちう遺跡から、鉄器の断片が見つこうておる。また、エジプトギザにあるクフ王ピラミッドの石の隙間から、紀元前2500年頃の鋸の歯が見つこうておる。放射性物質の調査から、これらの鉄器が隕鉄に因るもんであることが判っておる。鉄の利用んはじまりは有史よりどエライ昔思われるが、はっきりしたことは判っておらへん。
人工的に鉄を発明したんは、上にもあるんやうに紀元前15世紀頃、アナトリア半島ヒッタイト人であるとされておる。なお紀元前20–18世紀頃のアッシリア人の遺跡からも人工鉄が見つこうており、当時のもんかどうか議論されておる。

古代・中世やまと


紀元前3世紀青銅とほぼいっぺん期にやまとに伝わったちうわけや。製鉄技術はなく、当初は輸入されとったちうわけや。一方、青銅は紀元前1世紀頃からやまとで作られはるようになりよったちうわけや。
5世紀出雲地方や九州地方で製鉄が始められはったちうわけや。
やまとの製鉄法は「たたら」とよばれる一種の鋼塊炉(bloomery)を用いた、砂鉄を原料とする直接製鉄法であるんや。
直接製鉄法とは、砂鉄または鉄鉱石を低温で還元し、炭素の含有量が極めて低い錬鉄を生成するもさかい、
近代の製鉄法が確立する前は(漢代以降の中国やらなんやらの例外をのぞいて)広く世界的に見られはった方法であるんや。
やまとの製鉄法の特色は、鉄の含有量が極端に低い砂鉄を原料に用いておることやりまひょ。
 古代、中世においては露天式の野だたら法が頻繁に行われとったが、江戸期に入り全天候型でよりどエライ昔より送風量を増加した永代たらら法に発展したちうわけや。このやまと独自の製鉄法では、玉鋼や包丁鉄といった複数の鉄がいっぺんに得られはるために、それが後のやまと刀を生み出す礎となりよったちうわけや。以後、出雲は一貫としてやまと全国に鉄を供給し、現在でも出雲地方にその文化の名残が認められ、日立金属やらなんやらの高級特殊鋼メーカへと変貌を遂げておる(せやけど、現在の日立金属の砂鉄を用いた製鉄法はヨーロッパからの技術導入に基礎をおくもんであるんや。)。

農器具が鉄器で作られはるようになると、農地の開拓が進んや。中世やまとでは鉄はどエライ貴重なんやし、鉄製の農機具政府の持ちもさかい、朝借りて来て夕方には洗って返すことになっとったちうわけや。わて有地の耕作には鉄の農機具を使う事が出来へんかったため、ええ農地は政府の所有やったちうわけや。すなわち、中世のやまとの貴族は鉄の所有権を通して遠隔地にある荘園を管理したちうわけや。

11世紀頃から鉄の生産量がどエライ多なると、鉄が安価に供給されるようになりよったちうわけや。。個人が鉄の農機具を持つ事が出来よるようになると、新しい農地が開墾されるようになりよったちうわけや。すると開墾した農民が自ら開墾した田畑に対して所有権を主張するようになりよったちうわけや。この所有権の主張から中央の貴族と争いが起きたり、農民同士の争いが頻繁に起きるようになり、農民が鉄器で武装し始め、武士の起源となりよったちうわけや。この武士の元締めが源氏平家であるんや。鉄の個人所有が結果として貴族政治の崩壊をもたらし、武士による鎌倉幕府の開府に繋がっていったちうわけや。

近世やまと


16世紀ヨーロッパから銃器生産技術がもたらされたちうわけや。戦国時代にあったやまとでは、瞬く間に銃器の生産が普及したちうわけや。銃をどんやけ用意してどう使うかが戦争の勝敗を決するようになりよったちうわけや。銃をしこたま準備し、かつ効率よう運用した織田信長がやまと統一をほぼ成し遂げたちうわけや。
当時、銃器の生産の中心は堺やったちうわけや。優れた技術は外部に漏らさへんのが普通で、堺は莫大な利潤を蓄えたちうわけや。堺は銃器生産と貿易で栄華を極めたが、大坂夏の陣で壊滅的な打撃を受けたのち、そこから逃れた鉄器の技術者たちはやまと各地に散らばっていったちうわけや。鉄の技術者は鍛冶師、鋳物師と呼ばれたちうわけや。
このころ、中国大陸では鉄の生産のために森林資源が枯渇し始めたちうわけや。当時、鉄の精錬には木炭が使われたためであるんや。(せやけど、宋代以降においては石炭の利用が始まる。)やまとの森林は再生能力に優れ、幸いにも森林資源に枯渇するっちうことが無かったちうわけや。豊富な砂鉄にも恵まれており、鉄の加工技術では東アジアでは抜きん出た存在になりよったちうわけや。
江戸時代、やまとは鎖国政策をとっとったが、刀剣は最も重要な輸出商品として長崎から輸出されたちうわけや。輸出先は中国やヨーロッパであるんや。今日でもヨーロッパ各地の博物館で当時の貴族たちが収集したやまと刀を見ることができる。いっぽう森林不足により鉄が枯渇しとった中国では、やまと刀は主に鉄製品の材料として扱われたゆう。たが、これに対して、当時のやまとが銃や刀の原料とするために倭寇による鉄製品の収奪も行われたとする指摘があるんや。16世紀の明の人で倭寇事情を調べるためにやまとを訪れて帰国後に『やまと一鑑』を著した鄭舜功によれば、「其鉄既脆不可作、多市暹羅鉄作也、而福建鉄向わて市彼、以作此」(巻二「器用」)と述べてやまとの鉄砲に使われとった鉄がシャムや福建からの密輸品(収奪を含む)やったことを指摘しておる。更に近年において佐々木稔らによって行われたやまと産の鉄砲やらなんやらに用いられはった鉄の化学分析によれば、やまとの砂鉄には含まれておらへん銅やニッケル、コバルトやらなんやらの磁鉄鉱由来成分の含有が確認されており、佐々木は近世よりどエライ昔のやまと国内において磁鉄鉱の鉱床開発が確認できへん以上、国外から輸入された銑鉄やらなんやらが流通しとったと考えざるを得へんと指摘する。
普及したとはいえ鉄製品は貴重品であるため、壊れた鉄製品を修復する需要があり、鉄の加工技術はやまと各地で一般化していったちうわけや。鍛接・鋳掛けのほかにも、金属の接合にはろう付け・リベットが使われたちうわけや。
やまとの江戸時代には鋳掛屋(いかけや)と呼ばれる行あきんどがいたちうわけや。各地を渡り歩き、鍋釜の類を鋳掛けで補修するっちうことを生業としとったのが鋳掛屋なんやし、店舗を構えた鋳掛師(いかけし)と区別された。鋳掛けによる溶接も行われたちうわけや。彼らは溶けた鋳鉄に鞴(ふいご)で空気を吹き付けることで、鉄を流動化する技術を持っとったちうわけや。吹き付けた空気により、鉄が燃焼し、その熱で鉄を完全な液体にするっちうことが出来よったちうわけや。いっぺんに脱炭が行われたと考えられておる。この方法は山下吹きと言い、16世紀兵庫県の山下村の鋳物師銅屋新左翼衛門が発明したとされておる。この鋳物師は堺の鋳物師の流れをくむ鋳物師であるんや。転炉を連想させる高度な技術であるんや。やや時代が下るが幕末から長州で製鉄技術が急速に発達したんは山下吹きの技術があったさかいやと言われておる。鋳掛け屋は昭和初期の頃まで各地で見られはったとされておる。
鋳物業の盛んな富山県高岡市にも鋳物師の伝統である高岡銅器があり、この地域には古くさい技術がよう伝承されておる。現在でも小松製作所YKK新日軽といった金属加工関係の大企業の工場が富山県にようけあるんはこの伝統と無縁ではおまへん。
江戸幕末には、艦砲を備えた艦隊の武力を背景に開国を迫る西洋に対抗するために、大砲鋳造用の反射炉が各地に建造されたちうわけや。これらは明治時代になるとより効率のええ高炉にとって代わられはったちうわけや。

近世ヨーロッパ


前述の中国に限らへんし、鉄を生産しておる所では森林カンペキに破壊が深刻やったちうわけや。ヨーロッパの土地は比較的森林再生能力があるんで近世まで持ちこたえたが、無敵艦隊を建造するために大量の鉄を必要としたスペインでは、もともと乾燥しとったこともあちう、ほとんど全土がハゲ山になってしもたちうわけや。このハゲ山は現在でも回復しておらへん。
17世紀のイギリスでも鉄生産のために森林カンペキに破壊が深刻となっとったちうわけや。湿潤な気候やからスペインのように砂漠化はせんもんの、木材資源の不足はどなたはんの目から見ても明らかやったちうわけや。そへんな中、ダービーでコークスが発明される。コークスは石炭を蒸し焼きにしたもさかい、不純物が少なく鉄の精錬に使うことができ、火力も強かったちうわけや。コークスの発明により木材資源の心配が無くなり、鉄の生産量は劇的に増えたちうわけや。

主な化合物


ウスタイト
塩化鉄(II)
塩化鉄(III)
黄鉄鉱
褐鉄鉱
クロム鉄鉱
紺青
酸化鉄
磁鉄鉱
硝酸鉄
磁硫鉄鉱
針鉄鉱
水酸化鉄
赤鉄鉱
1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
フェリシアン化カリウム
フェロシアン化カリウム
フェロセン
ヘム
弁柄
硫化鉄
硫化鉄(II)
硫酸鉄(II)
硫酸鉄(III)
鱗鉄鉱
を参照。

同位体


世界の主要鉄鋼メーカー


2005年生産高順

  1. ミッタル・スチール

  2. アルセロール

  3. 新やまと製鐵

  4. ポスコ

  5. JFEホールディングスJFEスチール

  6. 上海宝鋼集団公司

  7. USスチール


イメージ


西洋占星術錬金術やらなんやらの神秘主義哲学では、軍神マルスと関連づけられ、その星である火星を象徴する。こら、古くさかい鉄が武器の材料として利用された事や、鉄錆がくすんや血のような色である事に由来する思われる。
また、妖精は冷たい鉄を嫌うゆう伝説があり、ファンタジー小説において魔法的なもんとの相性が悪いとされる。
一方のやまとでは、鉄は邪悪なもんを取り除く力を持つと考えられとった時代もあったちうわけや。たとうたら遠野物語では、怪力の河童を鉄の針で退治したり、山中で身の危険を感じた猟師が魔除け用に持っとった鉄の弾を撃つゆうエピソードがあるんや。
「鉄」の繁字体「鐵」は「金・王・哉」に分解できることから、本多光太郎は「鐵は金の王なる哉」と評したちうわけや。なお、「鉄」は「鐵」の略字ちう説が有力であるが、使用頻度が高いために失われやすい点から、「鐵」の略字が「鉄」になりよったゆう説があるんや。又、「鉄」以外にも「銕」ちう略字もあるんや。
せやけど、「鉄」の表記は「金を失う」となるため、・鉄道事業者やらなんやらでは忌み嫌う傾向も見られ、あえて繁字体の「鐵」を使用する会社(新やまと製鐵大井川鐵道和歌山電鐵やらなんやら)や、「金が矢のように入る」とするため本来は鏃の意味を持つ「?」の字を「鉄」の代替としてロゴで使用する会社(四国旅客鉄道を除くJR各社)も存在する。
鉄はその用途から、機械や人工物を象徴する元素として用いられはることも多い。対する人間・生物の象徴としては、有機化合物の主要元素である炭素(元素記号C)が用いられはる。

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